文系に進むのか理系に進むのか?(何学部に進むのか?も同義)これを高校の途中で決めるということに、私は本当に苦労した。これは選択というより決断に近いものがあると思われるのだが、そうだとすれば本当に酷なことだと思う。当時はほんとに何度も何度も悩んだものだ。理系と文系を行き来しながら最後は理系になったのだが、、、、
さっと決められる人もいるので、そういう人を見て、いいなぁ~と思ったり、決断力あるなぁ~と関心したりして、自分が決断力のない人間にも思えてしまったものだ、、、、、
私の場合は、父親と姉が理系だったということもあったし、幼少期は計算が得意なほうだったし、自分の環境のなかでは理系のほうがイメージしやすかったと思う。幼稚園のころの私は3歳上の姉と同じ習い事をなんでもやりたがったので、早くに公文式をはじめ、”技術系” の親父とのコミュニケーションは、”計算(暗算)” みたいなことも多かった。本・活字を読むのもあまり好きではなかった・・・・(今もこれは変わらない、、)。
もし、進路の選択が、学問、教科に限った話だったら私は絶対に『地理(Geography)』なのだ。もっとも少ない努力で、成績がよかったのは『地理』(場合によって『地学』)だった。そして、非常に分かりにくいことに、この『地理』という教科は学問の分類上、”文学部” に入っている。”文学”が好きではない私は ”文学部” を選択することには大いに躊躇した。そして高校の途中で悩んで文系に変わったことも一時期あった。文系を選択する理由は得意な地理を勉強するため。しかし、親父にも姉にも反対されてこう言われた。
「文系なんて行って将来どうするねん?理系やったら手に職があるからなんかあっても潰しが効く・・・」
進路の選択というのは、学科の得意不得意、好き嫌いという要素もある。家族からの影響もある。学校や友達の影響ももちろんある。選択はその時の私と私の状況によって決まってしまうものであって、自分のなかの確固たる意志だけで決定されているわけではない。
「志望学部をどう決めるのがいいか、何かアドバイスはないですか?」
今日、高校生の娘さんを持つお母さんにこんなこと↑を聞かれ、話をしていたのだが、その方にしゃべったことだったり、迷える高校生だった過去の自分にアドバイスがあるとしたら、
「違うと感じる学部を消していって、残ったものを選択する。それでもいいと思う」
私も学部の選択は”消去法”だった。自分の決断力と取り巻く状況においてはその選択方法しか取れなかったのだが、それが現在問題になっているのかといえばそうでもないし、その他の選択はしなかったので比較しようにもできない。全部の経験、全部の状況が現在に繋がっていると感じざるを得ない。満足しなさいとか感謝しなさいとかそういう ”ポジティブ心理学” は好きではない。オルテガの言葉を最近知り、本質をつくその言葉のあまりの深さに恐れ入っている。もっと早く知っていたらなぁ〜。
私とは、私と私のcircunstancia(状況・環境)である。
オルテガ・イ・ガセット